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受験勉強に最適な環境を整えること
子どもの中には、勉強すると決めたらどんな環境でも実行できる強靭な集中力を持った子もいます。しかしたいていは周囲の環境に流されやすく、特に勉強はいやいややっている場合がほとんどなのでちょっとしたきっかけですぐに気が散ってしまいます。
受験勉強となると、日1日と残された時間は減っていき、周囲の大人たち以上に受験する本人は焦りとの闘いの日々を過ごすことになります。そんな中、家で大きなテレビの音が1日中鳴っていたり、親同士や兄弟が大声でケンカしていたり、家の中が散らかっていて勉強する場所が確保できなかったり、といった環境では子どもは集中しにくいでしょう。
受験生を抱えた家族は半年〜1年ほど気を遣って大変な時期を共に過ごすことになりますが、腫れ物に触るように気を遣いすぎず、本人が自分のペースで集中して勉強できる環境を自然に作ってあげることが大切です。また、体調を崩さず脳がすっきりした状態を保てるように、食生活に気を遣ってあげることも重要ですね。
進路は一緒に考えること
子どもが自分の力で考え、自分の人生を自分で決める力を身につけることは本当に大切なことですが、それには親が子どもの年齢や成長に合わせてちょうど良い距離でサポートできるかどうかが大きく関わってきます。
例えば高校受験を控えた中学生はどうでしょうか。中学生というとまだ知らない世界がたくさんあります。生まれ育った町を出たことがない子もたくさんいるでしょう。その状態で将来につながる高校受験を自分1人の判断で決めさせるというのは、まだ少し早い気がします。しかし同時に、中学生というのは自分がやりたいことを見つけ始める時期でもあります。
この時期には、子どもの夢ややってみたいことについてじっくり話を聞いた上で、親がそのやり方を一緒に考えるというのがベストでしょう。一緒にパソコンで情報収集したり、高校見学に行ってみたりしながら、じっくり親子で話し合ってください。
最後は子どもに決めさせること
子どもが何かを決定するための選択肢を増やしてあげることは大人のつとめですが、その時に大人が意識しなければならないのは、最終決定権を子どもに持たせるということです。一緒になって考えれば考えるほど、子どもにこうなって欲しい、これを選んで欲しいといった気持ちがわいてくるものですが、そこはぐっと堪えて、決めるのは子どもに任せましょう。
例えば親が高校を決めてしまったとしたら、親の期待に応えようと子どもは受験を頑張るかもしれません。しかし仮に合格できたとしてもその後の高校生活で何か辛いことが起こったとき、子どもは何を力にそれを乗り切るのでしょうか。もしここでもまた親の期待を裏切れないというプレッシャーによって無理に乗り越えたとしたら、その後の人生をずっとそういった動機で生きて行ってしまうことになりかねません。親がどう思うかな、と考えることでしか決めることができない人になってしまいます。
「自分でこの高校に行くと決めたんだ」と認識することは、その場所での権利と責任を手に入れるということです。良いことも悪いこともそこで起こったあらゆることに対する見方も大きく変わってくるでしょう。